大人の魅力あふれる黒ドレス。「しっくり来た」魅惑的な衣装へのこだわり
――ちなみに沙織のバーでの黒いドレス姿が、とても印象的でした。
「あのドレスにたどり着くまで、いろいろ悩みました。最初は派手な感じの想定だったみたいなんですが、衣装合わせの日に監督とお話しして、なんだか違うなって思ったんです。
お店の女の子たちが鮮やかな色の衣装だから、ママという立ち位置からしたら、逆に、もっと落ち着いた感じのほうがいいのかなって。それで、あの黒のドレスを着たときに、とっても、しっくり来たんです」
――ベテランゆえのこだわりがあったんですね。そんな黒谷さんは昨年、俳優デビュー30年という節目の年を迎えられましたね。
「はい。17歳のときから女性ファッション誌のモデルをしたりしていたんですが、その頃に映画『BOXER JOE』(阪本順治監督)のオーディションを通過して。19歳で大阪から上京して、本格的に俳優として活動を始めました」
――2006年の公開の映画『TANNKA 短歌』では初主演を務めました。
「監督は阿木燿子さんだったんですが、旦那さんの宇崎竜童さんとは『BOXER JOE』でご一緒でした。不思議なご縁を感じましたね。ベリーダンスのシーンがあって、そのお稽古で、ご自宅にお伺いしたこともありました」
――大胆な濡れ場が話題を集めた映画でした。
「そうですね。ベッドシーンは、その前に『渇きの街』でもあったので初めてではなかったんですが、阿木さんということもあり、安心感が先にありましたね。いろんなチャレンジがありましたけど、今でも大事にしていきたい作品です」