アリアナ・グランデやリアーナが目標だった

 当時のマネージャーさんに、“弾き語りでもいいから何か聴かせて”とは言われてたんですけど、影響を受けたのがブラックミュージックや、アリアナ・グランデとかリアーナみたいな、踊って歌ってというアーティストだったので、弾き語りというイメージはなかったんですよ。

 それだとやりたい音楽じゃないなと思って、パソコンを買って自分で電子音楽を作ろうって思って勉強して。手探りで作っていたら、やっぱり3年くらい時間がかかりました。あとは周りの方に聞いたり、ちょっとでも自分のやりたいことをわかってくれる人を探しました」

 10代からジャズピアニストやファッショニスタとして活躍し、歌手、俳優としてマルチすぎる才能を発揮している甲田さんだが、仕事を始めた当初から変わらない部分、芯になっている部分は?

「ふだんよく考えるんですけど、 “変わる”、“変わらない”ってあいまいな部分ですよね。自分の中で“変わった”と思っていても、周りからは変わっていないと思われていることもありますし。自分でも自分があんまり分からないというのもあって、常に問いかけているんです。