端正な佇まいと圧倒的な歌唱力で、日本のミュージカル界をけん引し続けている“プリンス”が次に挑むのは、文豪・夏目漱石役! 表現者として軽やかにステップを踏み続ける井上芳雄のTHE CHANGEとは————【第3回/全5回】。
2000年に名作ミュージカル『エリザベート』のルドルフ皇太子役で鮮烈なデビューを飾って以来、ミュージカルはもちろんのこと、コンサートなどで魅力的な歌声を披露したかと思うと、映画、ドラマではシリアスからコメディまで演じ、大河ドラマ『べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜』ではちょんまげ姿で十返舎一九役を熱演。さらには、バラエティ番組の司会を務めるなど、幅広い分野で活躍する井上芳雄だが、意外な弱点があるという。
「とにかく、緊張するんです。舞台の場合は、初日の幕が開くまで『ちゃんと歌やセリフを覚えていられるかな』という緊張がずっとあります。初日ができたら『よし、できた。ちゃんと全部覚えていた』といったんは少し安心するんですけど、2日目からも基本的には『失敗なしで、できるわけがない』と思いながらやっている気がします」