もし藤澤仁の財布がフリマアプリで売られたら…?
ちなみに、他人の財布を覗き見るという背徳的なテーマを扱った藤澤さんご自身の「財布」は、どのようなこだわりがあるのだろうか。
「僕の財布へのこだわりは、可能な限り小さくすることです。今年はもう一段階、小さいものを攻めたいなと企んでいます。でも、もし僕の財布を落としてフリマサイトで買われたら……すぐに僕だと特定されるでしょうし、そのときは社会的に死ぬと思いますね(笑)。個人情報だけでなく、外部に流出してはいけない極秘資料がいっぱい入っているので……。本当に、財布だけは絶対に落としちゃダメですね」
冗談交じりに笑う藤澤さんだが、その言葉の裏には、「身近なアイテム一つに、一人の人間の全人生が詰まっている」というARGの恐ろしさと面白さへの深い理解が隠されているように思えた。
つづく
『人の財布~高畑朋子の場合~』定価/1,430円(税込) 発行元/双葉社 http://www.futabasha.co.jp