肌で感じた日韓の差「韓国はそれも含めて色んなことを配慮した上で…」

 契約から2年後には、韓国ドラマ『アスダル年代記』に出演を果たす。ここでは日本の芸能界との違いも学んだ。

「日本のドラマの現場だと、段取りというリハーサルみたいなことをやってから本番さながらのテストをやり、その後にいざ本番なんですけど……韓国は段取りとテストが全部一緒で。何なら、段取りやテストでもあまり感情を入れないというか、流れの確認だけで。結構、ぶっつけ本番ぐらいの勢いで撮っていくんです。
 そうすると、本番まで感情をとっておけるというか、本番で一気に爆発させるみたいな感じなので、私はそのやり方が自分には合っていると感じました。日韓の大きな違いだと、肌で感じた作品でしたね」

──韓国での体験は、仕事ではなくプライベートにも影響しましたか?

「しましたね。韓国のお芝居が好きな理由のひとつに、感情を爆発させるような場面では真っ直ぐに表現するというところがあるんですが、日本人は侘びとか寂びといった控えめなところがあるように感じていて。それが日本の良さでもあると思うんですけど、韓国はそれも含めて色んなことを配慮した上で怒ったりすると思うんです。
 韓国の場合は、生活する上でも普段からみんな自分の意見を言いますし、グレーゾーンが無い。YESorNOしかないんです。そういうのが芝居にも出ているんだなって思ったら、『そもそも自分が人間として魅力的じゃない限り、お芝居も魅力的にならないんだな』と感じて。
 そこからは役者として以前に、人間として、自分のプライベートを充実させた延長が芝居に繋がると思うようになりました。今もそこは意識しています」

 異文化が刺激となって人間力がより高まるのは、古今東西変わらない。狭い日本に閉じこもらず、海の外で経験を積み、広い世界で視座を高めたことは、唐田さんにとってもかけがえのない経験・財産になったのだった。

(つづく)

作品情報
木曜プラチナイト『君が死刑になる前に』
読売テレビ・日本テレビ系にて、毎週木曜23:59~24:54放送中

出演:加藤清史郎、鈴木仁、与田祐希、内博貴、ニシダ・コウキ(ラランド)、伊礼姫奈、内田慈、唐田えりか
脚本:森ハヤシ、武田雄樹
監督:川井隼人、宗野賢一、澤由樹
チーフプロデューサー:山本晃久(読売テレビ)
プロデューサー:矢部誠人(読売テレビ)、鈴木藍(ホリプロ)
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