「ここでいったん区切りをつけるべきなんじゃないかと思いましたね」立ち止まり自身を見つめ直そうとしていたタイミングで転機が──。
ちなみに、石川さんが声優として主人公のプリンプリンを務めた人形劇は、国民的人気を集めた話題作。歌がふんだんに盛り込まれたミュージカルのような作風で、主題歌や劇中歌も彼女が歌唱を担当した。
ゆえに、「石川ひとみの歌声」は十分に世に知れ渡っていたが、本人は「『プリンプリン物語』で歌わせていただいた曲は、あくまでも番組としてのもの。自分の力でヒットしたものではない」と考えていたそうだ。
「自分で描いていたような歌手像と、いまの自分はずいぶんと違っているなと感じました。きっと、そんなことを考えるようになったのは、両親と交わした“4年間の約束”があったからだと思います。
4年目になり気持ちが揺れ動いていたとき、自分の作品として10枚目のシングルをリリースするタイミングと重なりました。“このままダラダラと、自分で納得がいかないような歌手像のままで活動するのはよくない。歌うことは好きだけど、ここでいったん区切りをつけるべきなんじゃないか”と思いましたね。
人生はまだまだ長いから、いったん自分を見つめなおしてみようと。なので、誰にも言ってはいませんでしたが、自分のなかでは10枚目のシングルを最後にしようと心に決めていたんです」