「おじさんの馬鹿野郎と若い人の馬鹿野郎は違いますもん」
ーーお２人は基本的には仲良しなんですか。コンビではあんまり話さない、という芸人さんたちも多いような印象です。
「昔のトレンドはそうでした。今はでも、仲が悪いことに意味がない、って気づきはじめてるんじゃないですか。
いろいろ、お笑い自体が柔らかい世界になってきてますよね。人を傷つけないとか。
たとえば人の容姿をいじらないとか。見てるほうも、仲がいいことを求めてる気はしますけどね」
ーーそうすると、マシンガンズさんのスタイルは、これからまた変わる可能性がありますね。
「一概には言えないんですけど、本来は変わっていくべきですよね。あと、年を取るから。
やっぱり、馬鹿野郎って言ってても、おじさんの馬鹿野郎と若い人の馬鹿野郎は違いますもん。で、腹立つ対象も変わってくるんでしょうね。
いま俺が女の子どうだとか、ｔｉｋｔｏｋどうだって言っても、やっぱり説得力ないですもんね。
歳相応な漫才ができるといいですよね。われわれは年取ることが、必ずしもマイナスな感じはしないんで。
なんか今は、コンビとしてはうまく枯れていければいいなと思いますよね。年相応に。枯れた時の芸が、またある層に刺さると思うし」
これから、また２人で歩みはじめるマシンガンズ。新たな漫才に期待したい。
■プロフィール
西堀亮（にしほり・りょう）
１９７４年生まれ、北海道出身。１９９８年に滝沢秀一とお笑いコンビ「マシンガンズ」結成。発明学会の会員であり、くつの丸洗い洗濯ネットが商品化されたことも話題に。散歩動画を投稿するＹｏｕＴｕｂｅ「西堀ウォーカーチャンネル」を２０２１年に開設。２０２３年『ＴＨＥ ＳＥＣＯＮＤ～漫才トーナメント』（フジテレビ系）ではマシンガンズが準優勝に輝く。同年９月に著書『芸人という病』を上梓。。
