人気番組『有吉の壁』(日本テレビ)レギュラー、オフィシャルYouTubeチャンネルは登録者数79万人、今春からは冠ラジオ『真誠presents タイムマシーン3号のそろそろ売れてもいいんじゃない?』(CBCラジオ)がスタートするなど、結成24年目にしてタイムマシーン3号にプチブレイクの気配が漂っている。「ずっと食えてなくはない、でも売れてもいない、褒められもくさされもする変な芸人人生」と自ら称する山本浩司と関太の「THE CHANGE」とは――。【第5回/全5回】

タイムマシーン3号

『爆笑オンエアバトル』で好成績を残していたにもかかわらず、『M-1グランプリ2005』決勝で高い壁にぶつかったタイムマシーン3号。そこから長らくスランプに陥ったという彼らだが、『M-1』ラストイヤーとなる2015年、再び決勝の舞台に舞い戻る。「太らせる」のネタは準決勝で爆発的にウケた勢いそのまま、決勝でも大きな笑いを起こした。浮上するための最大の転機はなんだったのか。そう尋ねると、二人はすぐさま同じ結論を返した。

関「きっかけは2013年に太田プロに移籍したことですよね」

山本「それは本当に大きかったです。特に事務所ライブの『月笑』に出るようになって変わりました。そこに向けて新ネタをつくるようになると、やっぱり太ってるのを活かしたほうがウケるのかな? と思い始めて。そこから少しずつ周波数を合わせていって、最後はそれだけで全振りしましたね」

関「芸人としてやっと正しい形になったような感覚がありましたね。先輩も後輩もいて事務所ライブがある。それまでは本当に独自の小さい生態系の中でやっていたので」