今年、芸能生活40周年を迎える安達祐実。国民的天才子役時代を経て、再ブレイク中の現在、さらなる新境地を迎えるなど、その才能はとどまるところを知らない。重厚すぎる40年間のなかで、安達さんが感じたTHE CHANGEとはーー。【第2回/全5回】

安達祐実 撮影/三浦龍司

 現在、フォロワー数115万人を超える安達祐実さんのインスタグラムは、とにかくかわいい。安達さんの好きなものであふれたそこは、うっとりとするほどカラフルで、憧れだらけの空間。そんなセンスのよい安達さんをおしゃれ業界は放っておくわけもなく、現在、リリース情報に乗り遅れると、即ソールドアウトになってしまうオリジナルブランド「虜 Torico」を手がける。

低迷期だった30代半ばに始めたインスタグラム

 この日も記者が「ほんとうにおしゃれですよね」と羨望を向けると、「モードなファッションが好きで、30代から、スタイリストさんにそっち方面の衣装を集めてもらうようになったら、どんどん追求していった感じです」と、教えてくれた。

ーー現在のパブリックイメージに変化されたのは、2014年、写真家の桑島智輝さんと結婚してからだったように思いますが、いかがでしょうか。

「そうかもしれないですね。今の夫と出会い、自分自身を出していくことが怖くなくなった、というのはすごくあります。それまでは、子どもの頃から、なんとなく“みんなの思うイメージを守る”という気持ちが強かったんです。が、そうではなく、みんな、それまでのイメージではない私も受け入れてくれるんだ、ということも、だんだんわかってきたんです」

 インスタグラムを開始したのは、2016年9月1日のこと。記念すべき1枚目の投稿は、青空をバックにした、大きなひまわりと、ボブヘアの安達さんのツーショットだった。

「その頃は30代半ばで。仕事としては、けっこう低迷期だったんですよ」

ーーそうでしたか!? そんな時期があったなんて、とても意外です。

「思うように仕事がなくて、でもそれって、みんなが今の私を知らないからだし、今の私をわかってもらえていないから、こういう状況に陥っているのかもしれない、というふうに思って。

 それで、“今の私って、こういう人間なんです”ということを伝える作業をするようになって。その一環で、インスタも始めたんです」