「洋服好き」本格的に目覚めたのは30歳になってから
「洋服が好きだったので、“私は洋服が好き!”ということを、伝えればいいのかなと思った」と話す安達さんのインスタグラムを遡ると、ひまわりから始まったそれは、パキッとした発色がまぶしいグリーンのサンダル、ストリートのグラフィティ、チャイナテイストの柄物ワンピース、アレキサンダー・ワンのロングMAー1、IKUMIの春画ロンT、古着のカーディガン、TOGAの靴……と、日を追うごとに趣味に焦点を絞っていく様子がうかがえる。
「そうするようになったら、たぶん、自然とイメージも変わってきたのかなって感じがします」
ーーそれでいま、ファッションアイコンとなり。
「いえいえ、“好きなものを着るのって、いいよね!”という感じでやっているだけなんです。20歳くらいまではまったく服に興味がなかったから、めちゃくちゃ遅咲きなんですけどね。本格的に洋服が好きだと思い始めたのは、30歳になってからなので」
ーー投稿しているお写真の撮り方もおしゃれですよね。
「夫もそうですし、子どもも撮ってくれたり、マネージャーさんもそうだし、私の周りには絵心のある人がたくさんいて、上手に撮ってくれるんです」
そう慎ましく話す安達さんは、開始からほぼちょうど7年目の9月15日、インスタグラムで自身の42歳の誕生日を報告。
写真は、ゴールドのラメが輝くタンクトップの下に、黒いインナーをレイヤードし、首元にはゴールドのチェーンが控えめに光る、シックでありつつも遊び心が覗くコーデ。リラックスした無邪気な笑みが印象的で、こうした安達さんの投稿にはよく“奇跡的な若さ”などのフレーズがつくことがおなじみとなっている。
が、ファンが安達さんに憧れるのは、42歳とは思えぬ奇跡的な若さに対して……というよりも、“好き”を謳歌する潔さに対してなのかもしれない。
■安達祐実(あだち・ゆみ)
1981年9月14日生まれ、東京都出身。デビューは2歳のとき、子育て雑誌のモデルで。1991年にテレビCM「ハウス食品 工房」への出演で知名度が急上昇し、1993年に『REX 恐竜物語』で映画デビューし、子役として『家なき子』(94年、日本テレビ系)や『ガラスの仮面』(97年、テレビ朝日系)などの代表作で国民的女優に。その後、『大奥』(03年、フジテレビ系)や『娼婦と淑女』(10年、フジテレビ系)での演技が話題となり、2013年の写真集『私生活』と、翌年年公開映画『花宵道中』でこれまでのイメージを完全に払拭。近年はファッションアイコンとしても再ブレイク中。2人の子どもを持つ母親としての顔も。10月13日より出演映画『春画先生』が公開。