スマホひとつで稼げるライブ配信者、通称ライバーというお仕事。「1億円稼いだ」ことが話題となったのが福岡みなみだ。デビューは2019年。うまくいかなかった、と本人が語るタレント活動を経て、新たな展開を見せる福岡さんが呼んだTHE CHANGEとはーー。【第2回/全4回】

福岡みなみ 撮影/冨田望

 福岡みなみさんは、ライブ配信で累計約1億円稼いだ過去を持つ。これは、配信中に視聴者がおカネを配信者に投げる、いわゆる“投げ銭”という行為での額で「一度の配信で100万円以上投げてくれる重課金者」がいるという。庶民にとっては、ついつい恐れを抱いてしまう金額だ。

ーーそんなに投げ銭があって、怖くなったりしませんか?

福岡みなみ(以下、福岡)「怖いなんて、人生で1回も思ったことがないです。だって、私自身にお金を使って応援する価値があると思われているんだな、と思うから。“そうか、ありがとう”みたいな」

ーーなるほど……。

福岡「怖くなるということは、自分に自信がないというか、“私なんて”という意識がどこかにあるのではないでしょうか。私はたぶん、“明日5億もらえる”と言われても、“えーありがとう!”となるだけです」

ーー「5億に釣り合うには何をすればいいのか」と考えるのではなく、そのままの自分で「ありがとう!」だと。

福岡「そうですね。今の自分の対しての5億だと思うから。“くれる人が失望しないように、今と同じくらいがんばり続けよう”とは思いますが、今よりなにかをしようとは思わないです」

ーー人生を捧げるほどがんばっていたからこそ、ご自身の価値に自信を見出していたんでしょうね。

福岡「そうですね。何もしていない状況で何かをもらうと、やっぱり怖いと思います。でも、一生懸命配信して、一生懸命ファンの人たちのことを覚えて、ひとりひとりに一生懸命接していると、“ありがとう!”という気持ちになるんです。何億円の価値が、自分のがんばりにはあったぞ、と」