スマホひとつで稼げるライブ配信者、通称ライバーというお仕事。「1億円稼いだ」ことが話題となったのが福岡みなみだ。デビューは2019年。うまくいかなかった、と本人が語るタレント活動を経て、新たな展開を見せる福岡さんが呼んだTHE CHANGEとはーー。【第4回/全4回】

福岡みなみ 撮影/冨田望

「もともとはニートだったんです」

 2019年、芸能事務所に所属しタレント活動をスタートさせた一方、翌年にライブ配信アプリ『Pococha』を開始すると、自身の生活を犠牲にした怒涛の配信で、半年後には3万人のライバーの頂点に立った、福岡みなみさん。その知られざるタレント以前は、現在の野心みなぎるはつらつとしたふるまいからは、想像もつかない1日を送っていた。

福岡みなみ(以下、福岡)「彼氏と一緒に住んでいた家で1日中寝ていて。何事にもまったくがんばっていなかったんです」

ーーなぜそういう生活になったんでしょう。

福岡「私は若くてカワイイから働かなくてもいい人だ、って思っちゃったんですよ。そうに決まってる、って。父にも電話したんです。“就職、どうするの?”と聞かれたから、“このまま働かないで彼氏に養ってもらおうと思ってる”って。そうしたら父から“そうか、そしたら1回やってみれば”と言われました」

 娘の大胆な提案に、父親は反対も賛成もしなかった。その真意を、福岡さんは半年後に知ることとなる。

福岡「半年間毎日ぐうたらして、誰も私を必要としていないこの状況になんの意味があるんだろう、と。ていうか、生きている意味、あるのかな? って。そしてまた父に電話をしました、“働くわ”って。父は“そうやろ”って言っていました」

ーーなんていいお父さんなんでしょう。

福岡「“言われてやるではなく、自分で気づきなさい”という方針でした。怒られた記憶もあまりないですね。ちなみに母は、“あんたはステキな子でかわいいから”って、めちゃくちゃ褒めてくれる人で。だから自己肯定感爆上がり女になっちゃいました」