現在放送中のNHK朝の連続テレビ小説ブギウギ』で、ヒロインの最愛の人・村山愛助役を演じる水上恒司。2018年、ドラマ『中学聖日記』でデビューすると、『MIU404』NHK大河『青天を衝け』などの話題作に多数出演。22年には「水上恒司」に改名し、自身初となる個展を開催するなど活躍の場を広げている。そんな唯一無二の存在感を放つ水上さんが語る「THE CHANGE」とは――。【第4回/全5回】

水上恒司 撮影/三浦龍司

 2022年に主演した映画『死刑にいたる病』は、旧名・岡田健史として最後の出演作になった。過激なシーンが数多くある本作だが、ダブル主演を務めた阿部サダヲさんとは、現在でも交流があるという。作中で連続殺人鬼と、その殺人鬼と対峙する大学生を演じていた2人は、どんなやり取りをしているのだろうか。 

水上「阿部サダヲさんは定期的に僕のことを気にかけてくださっていて、大丈夫? ごはん行こうか? って連絡をくれるんです。僕の両親もそうですけど、どこか危なく見えるようで……(笑)。僕としてはそんなことないのにって思うんですが、心配なんでしょうね。

 同じように、橋本じゅんさんも、本当の息子のように思ってくれているのかなって思うくらい気にかけてくださって。心配されなくなったら寂しいので、素直に嬉しいですね」

 その橋本じゅんさんと刑事部のバディを組んだドラマ『MIU404』では、水上さんは綾野剛さんとも共演している。綾野さん主演の映画『日本で一番悪い奴ら』が大好きだと語る水上さんは、綾野さんとのエピソードも話してくれた。 

水上「剛さんは、めちゃくちゃ愛情のある方でおせっかい(笑)。芝居のこともすごく考えている方なので、一緒に芝居をやっていて楽しいんですよね。僕が“水上恒司”として活動を始めた瞬間もそうですが、定期的に僕のターニングポイントには必ず連絡をくれるんです。もし僕が剛さんを嫌いだったら、おせっかいはうるさいだけですけど、好きなので(笑)。好きな人から連絡もらえたら、嬉しいですよね」