夫・宮崎謙介から初めてかけられた言葉は「議員食堂で一緒に……」

 そんな彼女だが、永田町で生涯のパートナーと出会うことになる。元衆議院議員で夫でもある宮崎謙介(42)だ。初対面のことを尋ねると、破顔しながら彼女の口から出てきたのは意外な答えだった。

「第一印象は軽そうな人だなと思いました。宮崎は当選同期。初めて国会で私に会ったとき、同じ新潟を地盤にする石崎くん(石崎徹元衆院議員)を通じて“議員食堂で一緒にコーヒーを飲みませんか”って誘われました」

 長髪にあわせるのは、先が尖った革靴にストライプの細身のスーツ。従来の政治家の風貌というよりは、ホストと見紛うような見た目の宮崎に対して最初は“えっ、なにこの人。議員ぽくない”と感じたのだとか。文字通りのチャラ男・宮崎。彼の印象が金子さんの中で「CHANGE」する出来事が、自民党内の勉強会で起こる。

「宮崎は元々、リクルートのような人材事業の会社を経営していました。だから、教育に対しての意識がすごく高い。たとえば、日本だと大学を出たあとに就職活動をして、はて、自分はなにをしよう?と考えるわけですよね。ただ、それだとミスマッチも起こりやすい。

 むしろ、ドイツのマイスター制度のように、この職業につきたいと考え、それのための勉強をし、学生時代から逆算してキャリアを積み重ねることが大切だ。そのためにも早い段階からキャリア教育を導入した方が良い。

 これこそが宮崎の考えなんです。それを当選したばかりの1年生議員が、文科省のキャリア官僚を相手取って自信満々に話すものだから、“この人、面白い”って思いましたね」

 チャラ男からのギャップ萌え。燃える男・宮崎が金子さんの中で誕生したわけだ。