恋愛もの出演なら不倫より…

──ピュアな恋愛を飛び越えて、大人の女性ならではの〝不倫もの〟は、どうですか。

「漫画で読むと面白いんですけど、私自身が不倫を肯定できないので、自分が受け入れられないものを演じるのは難しいんじゃないかな」

──思いがけない自分に出会えるかもしれませんよ。

「そうかもしれませんね。このキャラクターだったらとか、この作品だからこそ、挑戦したいと思ったら、やってみたいです」

──恋愛もので、憧れる作品はあるんですか。

「王道中の王道ですが、『世界の中心で、愛をさけぶ』かな。こういった、学校が舞台の青春ものや恋愛ものは、10代のうちに演じてみたかったですね」

──今でも制服姿は、似合うと思いますよ。

「アハハ。なんだかコスプレみたいになってリアルな10代と並ぶと、やっぱり違和感があるはずですよ。共演者が20代や30代ばかりだったら、頑張ります(笑)」

──ちなみに、将来、目指している女優はいますか。

「今回、映画で共演した戸田恵子さんも、とてもステキでしたし、大地真央さんにも憧れますね。初めてお会いしたとき、オーラがすごくて、後光がさしていました」

──最後に、プライベートについて聞かせてください。休日は、どう過ごしていますか。

「ずっと漫画を読んでいます。最近は『薬屋のひとりごと』という架空の中華風帝国を舞台にした、ファンタジー&ミステリーにハマっていますね」

──他には?

「姉に女の子が生まれたばかりなので、しょっちゅうスマホで姪っ子の動画を見ているんです。  まだ、0歳児なんですけど、まさに〝天使〟って感じで、その子のために帽子を編んでいるんです。もう、姪っ子の話を始めると、止まらなくなっちゃう(笑)」

──ほとんど溺愛ですね。

「家族についての考え方も、少し変わった気がします」

──結婚願望が強くなったとか?

「いえ。以前から、20代で結婚したいとか、子どもが欲しいとか、思っていました」

──そうなんですね。

「ただ、30代になって、すぐ近くで新しい家族ができたのを見ると、“今、自分に子どもが生まれたら、どうなるかな。でも、仕事はしたいな”とか、リアルに考えるようになりました。 もちろん、結婚にしても、子どもにしても、きっかけ次第ということも含めてですけどね(笑)」

*   *  

 30代となった剛力彩芽。モデル、女優と活躍の場を広げている。どのような進化を見せてくれるだろうか。今後の活躍が楽しみだ。

衣装協力/VERMILION、Kengo Kuma + MA,YU スタイリスト/津野真吾(impiger)

■剛力彩芽(ごうりき・あやめ) 
1992年8月27日、神奈川県生まれ。O型。T164。2002年、芸能界デビュー。女性誌『セブンティーン』の専属モデルを経て、11年、『大切なことはすべて君が教えてくれた』(フジテレビ系)で本格的に女優デビュー。12年からは『奇跡体験!アンビリーバボー』(同)のMCを担当。以降、ドラマ、映画、舞台、バラエティ番組、CMなどで幅広く活躍中。