毎日『相棒』の準備のために高尾山に登っていた

 8月にクランクインして現在も絶賛撮影中だが、疲れ知らずな肉体が、亀山薫のTシャツ越しに浮かび上がっている。

寺脇康文 撮影/川しまゆうこ

「実は、7月中は毎日『相棒』の準備のために高尾山に登っていたんです」

ーー毎日、ですか!?

「登ってたのは平日だけですけどね。8時半くらいに着いて、午前中に終わるくらい。自主トレといいますか、『相棒』に向けて体力を作っておこうと。それをやっていたから、ふくらはぎがみるみるすごいことになったんですよ。土日は人がいっぱいいるから自宅の回りを走ってね」

ーードラマを見てとても引き締まっていたので、ジム通いをしているのかと思っていました。

「ジムとか、機械でやるのがあまり好きじゃないんですよ。自分で山登りしたり、公園の何かを使って腕立て伏せをしたり。ロッキー派、というんですかね」

ーーいい表現ですね。たしかに、ロッキーです!

「岩がふたつあれば、“ここ、腕立てできるんじゃない?”って。そういうのを見つけるのが楽しいんです。毎日ね、自然の中で、鳥の鳴き声を聞きながら、季節を感じながら、まあすごく暑かったけど、山は木があるから涼しかったですしね。帰りは、ふもとの温泉で汗を流して生ビールを飲みながら飯を食って」

ーーとても充実していますね。だから30代にしか見えない体と動きをしているんですね。

「でも精神年齢はずっと14歳です。そこは変わらないかもしれないですね」

 亀山薫は、巡査から巡査部長を経て退職し、嘱託職員、そして現在は巡査部長として再雇用されるなど、常に変化している。だが根底からじみ出る可愛らしさは変わらないのだ。

■寺脇康文(てらわき・やすふみ)
1962年2月25日生まれ、大阪府出身。1984年に三宅裕司主宰の劇団『スーパー・エキセントリック・シアター』へ入団し、1994年に岸谷五朗と共に退団後、演劇ユニット『地球ゴージャス』を結成。1996年4月から『王様のブランチ』(TBS系)の初代総合司会を10年間務める。2000年から2008年まで『相棒』(テレビ朝日系)で警視庁特命係の刑事・亀山薫役を務め、その演技が評価され主演・水谷豊と共に第16回橋田賞俳優部門を受賞。2022年10月12日放送の『相棒season21』で14年ぶりに「5代目」相棒として復帰。