考えすぎながら喋っていたので、辛かった

「誰かのエピソードを面白いと思って軽い気持ちで話したときも、読む人にとっては傷ついたり、エピソードを話された人が嫌な気持ちになったりすることもあるかもしれない、そんなことを考えながら、本当に慎重になって、10代のころは言葉を選んでいました」

ーー10代の時からそんな悩みを持ってたんですか。

「話すことが疲れるというか、考えすぎながら喋っていたので、辛かったこともありました。でも、ある時から力が抜けるようになってきました。周りの方の影響も大きいですね。番組のMCもやらせていただいていますが、MC業からも限られた時間の中で選ぶ一言の大切さを考えるようにもなりました。

めざましテレビ』でプレゼンターをやらせていただいたことがあって。まだ話すのが苦手な中で、10秒20秒30秒って決められた尺にコメントを押さえなきゃいけないので、苦労しましたね。VTR受けて30秒でお願いします、と言われるんですが、実際にコメントして「30秒!? やばい、もう時間ない」となったりして。30秒に収めるのは大変なんだ、っていうのを経験しました。それも今に生きているのかな、と思ったりします」

 話が下手だった、とはとても思えない反応のよさと引き出しの多さ。小関さんの世界はまだまだ広がっていきそうだ。

⚫︎小関裕太 こせき・ゆうた
1995年6月8日、東京都出身。身長180センチ
子役として芸能活動をスタート。
その後、ミュージカルや舞台、様々のドラマや映画に出演。
最近の出演作はドラマ「来世ではちゃんとします」、ミュージカル『四月は君の嘘』、舞台『キングダム』、23年にはドラマ「癒しのお隣さんには秘密がある」W主演、U-NEXT「賭けからはじまるサヨナラの恋」に出演。
11月27日から清原果耶主演の舞台『ジャンヌ・ダルク』でシャルル7世という大役に挑む。

⚫︎作品情報
『ジャンヌ・ダルク』
―19才で燃え尽きた命―フランスの若き救世主ジャンヌ・ダルクの知られざる真実とは―。10年の堀北真希と伊藤英明、14年の有村架純東山紀之のコンビから、9年の時を経て蘇る伝説の歴史スペクタクル。
 待望の再々演で、初舞台・清原果耶のジャンヌ・ダルクと小関裕太のシャルル7世があらたな世界を作りあげる。11月27日から12月17日まで東京・東京建物ブリリアホール、12月23日から26日まで大阪・オリックス劇場で公演。