日本の笑いが世界を驚かせている。2023年、とにかく明るい安村が世界的なイギリスのオーディション番組『ブリテンズ・ゴット・タレント』の決勝に進出。その後も各国の番組に登場し、大ウケをとっている。それにさきがけ、2017年から世界で活動しているコンビがいる。ゆんぼだんぷ。自身の身体を使っての唯一無二の芸で活躍する2人のTHE CHANGEとはーー。【第1回/全5回】

ゆんぼだんぷ カシューナッツ(左)と藤原大輔 撮影/三浦龍司

 人をダメにするクッションのような腹に、ぐりぐりと豪快にコンシーラーを塗り込んでいくのは、ゆんぼだんぷの藤原大輔さん。

 この日、インタビュー後の撮影で脱ぐ可能性があるからと、取材場所である双葉社の応接室に着くや、TKOの木下隆行さんが手掛けるブランド「BUCCA44」のスウェットを脱ぎ、商売道具である腹を仕上げてくれている。

 ゆんぼだんぷの2人は、柔らかで豊かすぎる腹部を水で濡らし、お互いの腹を打ちつけ、静寂の中「ちゃぽん……」という癒やしの音を鳴らす。そんな気持ちのよい音で世界中で笑いをとってきた。

藤原大輔(以下、藤原)「これ、いちばんいいんですよね。ケイトのコンシーラー。毛穴とか肉割れとか、いつもこれで隠しているんですよ。ほかにもいろんなコンシーラーを使ってきたんですけど、ケイトのは服につかないしカバー力もあるし、完璧なんです。4回使うとなくなっちゃうんですけどね」

 たしかに、素肌感を残したまま、みるみるうちに気持ちよさそうな腹がさらに気持ちよさそうな質感に仕上がっていく。あとから到着した相方のカシューナッツさんも、「僕は舞台メイク用のやつを使っています」と教えてくれる。

藤原「ケイトは、ベージュとライトベージュがあるんですけど、ライトベージュを使ってます。肌に合うんです。ベージュはちょっと濃すぎるんですよね」