唐田えりかと芋生悠はともに1997年生まれ。高校時代に芸能活動に興味をもち、若手女優として地道に出演を重ねてきた。実は10代のころから友人というふたりに、人生における転機、「THE CHANGE」について聞いた。【第3回/全4回】

唐田えりか、芋生悠 撮影/冨田望

 気鋭の女優として活躍する唐田えりかと芋生悠。多数の作品に出演している彼女たちがそもそも「芝居」に出会ったきっかけは何だったのだろうか?

芋生「高校を美術で受験して、絵を描いていたのですが、ずっと自画像を描いていたんです。ちょうど高校3年生のとき、自画像を描いてるうちにもっと表現したい欲が出てきて。あまのじゃくだったし、自分に自信もなかったんですが、自分自身の体を使って表現するということをやってみたいなっていう気持ちになってきて、自分で応募して事務所に入りました。

“表現すること”もいろいろあると思うんですけど、“何がいちばんやりたいのかな”って思ったときに、とりあえず映画をたくさん見たんですけど、映画がほんとうに面白いなって思ってきて。特に、ウォン・カーウァイ監督の『ブエノスアイレス』を見た時にすごい衝撃を受けました」