NHKのクッキングアイドル“まいんちゃん”として人気を博してから10年。福原遥さんは俳優、声優、モデルとして活躍し、主演する映画・ドラマも多い。華やかな道を歩み続けたその陰に、どんな「CHANGE」があったのだろうか?【第1回/全3回】
経験したことのないシーンを演じるということ
「よろしくお願いします」と、柔らかな声であいさつしながら、取材場所に入ってきた福原遥さん(25)。まるで花のような可憐さで、彼女のまわりには自然と明るい雰囲気が漂っている。
そんな福原さんが映画『あの花が咲く丘で、君とまた会えたら。』で演じたのは、ある朝目覚めると1945年の戦時中の日本にいた現代の女子高生・百合。高校生らしい複雑な感情を抱える役柄だが、特攻隊員の彰や戦時を生きる人々と出会い、交流する中で「人を愛すること、大切に思うこと、共に生きること」に気づいていく。出演しての思いを聞いた。
福原「たくさんの人の力が加わって、このひとつの作品ができたので、やっと完成したんだ、本当に感謝だなって思いました。エンディングで流れる福山雅治さんの主題歌も合わさると、すごい作品のメッセージが伝わってきて、すてきでした。個人的にはCGもすごいなと感じましたね」
今回の作品では現代の女子高生・百合が特攻隊員・彰と出会い、変化していく様子が描かれている。さまざまな映画・ドラマに出演してきた福原さんだが、作品のテーマの1つに戦争が描かれるものは初めて。演じるうえで、いつもと違うところはあったのだろうか。
福原「当時を生きていた人たちの気持ちを理解できるとは簡単には言えませんし、分からない部分がすごく多い役でした。撮影も時系列ではなかったので、難しいなと思いながら撮影していました」