NHKのクッキングアイドル“まいんちゃん”として人気を博してから10年。福原遥さんは俳優、声優、モデルとして活躍し、主演する映画・ドラマも多い。華やかな道を歩み続けたその陰に、どんな「CHANGE」があったのだろうか?【第3回/全3回】

福原遥 撮影/三浦龍司

中学時代に元気づけられた朝ドラ

 福原遥さん(25)は2022年度・後期にNHKで放送された連続テレビ小説舞いあがれ!』でヒロインの岩倉舞を演じ、俳優として全国的な人気を獲得した。じつは彼女の俳優としての原点も、朝ドラだった。

福原「朝ドラを目指すきっかけでもあるんですが、ずっと憧れている人が、『おひさま』(NHK/11年)でヒロインを演じた、井上真央さんなんです。井上さんのお芝居だったり、心のきれいさだったり、芯の強さだったり、そういうものを見ていてすごくかっこいいなって感じて、いまも憧れの人です」

『おひさま』放送当時の福原さんは中学生。Eテレ『クッキンアイドル!アイ!マイ!まいん!』(2009~13年)の柊まいんこと“まいんちゃん”として、大人気だった頃だ。

福原「毎朝、見ていました。どうしても見られないときは録画して。学業と仕事、両方やっていて、けっこう大変な時期だったので元気をもらっていました。“作品からこんなに元気や感動をもらえるんだ、朝ドラってすごい”ってところから、自分も井上さんみたいな人になりたいって思うようになったんです」

 その後、福原さんはオーディションを受け、2545人の中から朝ドラヒロインとして選ばれた。『おひさま』があってこそ、井上さんがヒロインを演じていたからこその、現在の福原さんなのである。