熊本から東京へ。上京が大きな転機に

「“ほかとかぶらないバンド名がいいな”って思った時に、慶応でドイツ語を勉強している友達にいくつか候補を出してもらって。英語だったらかぶるかもしれないけれど、ドイツ語なら絶対ほかとはかぶらない。

 LA-PPISCHって子どもじみたとか、真剣じゃないって言う意味で、うちらにあっているって思った。でもバンド名を変えてから1年ぐらい経って、間違えて“LA-PPISH”って、Cが抜けた表記になってたことに気づいたこともあったけれど(笑)」

 熊本の夢見る少年だったというMAGUMIさんが、人生が変わったと思ったきっかけは自ら選んだ上京だった。

「東京に出たのが人生の転機だったと思う。熊本にいたらこうやって人前に出ていなかった気がするね。次に大きく人生が変わったのは、レピッシュのメンバーが集まったこと。

 面倒くさいから2つのバンドが合体したって言っているけれど、本当は現ちゃん(※上田現、レピッシュでキーボードを担当。08年に肺がんのため死去)がレピッシュに入った。

 当時、現ちゃんがやっていたバンドのメンバーが、現ちゃんから離れていったんですよ。現ちゃんがやたらと僕たちに話しかけてくるから、明大前のカレー屋で、”現ちゃん。もしかしてレピッシュに入りたいんでしょ“って聞いたら、“そうともいう”って言ったんだよね(笑)」