「まぁ、暇つぶしに」ぐらいの気持ちでお笑いを始めた

 もともとはツレに誘われて「まぁ、暇つぶしに」ぐらいの気持ちでお笑いを始めたんです。だから、ネタをふって、ボケて、突っ込む……なんて流れも知らなかったし、それでこの世界に入ったから、当初はボケだけを乱発するみたいな感じだったんです。そんな、やりたいことをやって、言いたいことを言う……思えばスタイルは今も変わっていないんですけど(笑)。

 そんなもんだから、養成所を出て5年目ぐらいで、「変えたほうがええんちゃう」って先輩から言われたことがあったんです。でも、そいつ自身が売れてない。だから、マジでどうでもいいと思っていたんです(笑)。

 そんな感じで突き進んでいたら、その後に『めちゃ×2イケてるッ!』『超ハマる! 爆笑キャラパレード』(ともにフジテレビ系)、『ドキュメンタル』(アマゾンプライムビデオ)……といったいくつものバラエティ番組に呼んでもらえたんです。

 その頃には「乳飲み子から年寄りまで幅広い層に認知されるようになった」なんて思ったけど、それは“そのために何かをやった”というのではなく、“偶然、時代にハマったんだ”と思うんです。テレビの力のデカさをまざまざと感じましたね。