芸人・小島よしお。2007年「そんなの関係ねぇ!」「おっぱっぴー」のギャグで大ブレイクをはたし、その2つのギャグは『ユーキャン新語・流行語大賞2007』の大賞候補60語に両方ノミネート。そして、「そんなの関係ねぇ!」がトップ10を受賞するという芸人としての金字塔を打ち立てた。
その後、2016年のR-1グランプリで準優勝するなど着実にお笑いとしての実績を積んでいたが、2020年にYouTubeチャンネル『おっぱっぴー小学校』を開設し、大反響を呼ぶ。
「子どもの悩みの本質は大人と一緒。だから自分の悩みに変換できることばっかり」と語る彼が、「双葉社 THE CHANGE」に登場したのは2023年の9月。著書『小島よしおのボクといっしょに考えよう』(朝日新聞出版)が発売されるタイミングだった。そんな小島よしおが、TBSの人気ドキュメンタリー番組の密着取材を受けたという。番組出演を契機に、インタビューのダイジェスト版をお届けしよう。
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「動くと見ちゃうんですよね」
写真撮影時、準備のためにテーブルに置いた砂時計を見た小島さんは、ボソッとそうつぶやいた。その芸風から細かいことを気にしないでバーンと暴れまわるような人物像を想像しがちだが、本人は実のところすごく色々なことが気になってしまうようだ。
「あんまりそう見えないと思うんですけど、ビビリなんですよ。お化けとかも苦手ですし、痛いことも苦手、高所恐怖症だし、閉所恐怖症だし、暗所恐怖症だし、大体のものが苦手なんですよね」
そんな「自称ビビリ」な小島さんは、『小島よしおのボクといっしょに考えよう』(朝日新聞出版)を出版。この本はWebで連載中の子どものお悩み相談を書籍化したものだが、子どもたちと同じ目線にたった回答が評判になり、SNSで関連ワードがトレンドに入るほどの反響を呼んだ。小島さんが子どもの悩みにどう向き合っているのか、話を聞いてみた。
「この連載は“寄り添い”を テーマにしているので、すぐに解決策を提案するっていう感じじゃなくて、まずは自分に置き換えてみたりとか、“あ、それわかるよ、その気持ち”みたいに考えることを意識していますね。
自分の知らない話題に関する悩みも来たりします。たとえば自分の知らない職業に“どうなればなれますか?”って聞いてきたりとか。そういう場合は“学校の勉強をいっぱいやって、いろんな物事を知ったり、体育館にあるものとか、音楽室にあるものとか、そういうものをちゃんとよく見といたほうがいいよ”ってアドバイスしたりしています」