稲垣吾郎は「芸能人だけど芸能人じゃない」
『ゴロウ・デラックス』での外山さんはいきいきしていて、まさに水を得た魚のようだった。メインの稲垣さんとの相性もよかったのだろう。
外山「そう思いたいですね。吾郎さんがどう思っているかはわかりませんけど。吾郎さんはパートナーとして対等におしゃべりしている雰囲気で、それは吾郎さんがすごいんだと思います。吾郎さんは誰に対しても態度が変わらないんです。本当に誰に対しても一緒。私は、人ってこうやって変わっていくんだという過程とかを見てきたから、第一線で活躍しているのに、こういう人もいるんだって、驚きましたね。目の前にいればスターで、すごくキラキラしているんですけどね」
『ゴロウ・デラックス』は8年も続く長寿番組となった。
私の統計上ですけど、芸能人じゃない友達を大切にしている人って、なんか違うんですよ。吾郎さんはそういう人でした。ありがたいことに私にはそういう芸能人が何人かいて、玉袋筋太郎さん(56)やカンニング竹山さん(52)もそうなんです。ラジオで出会った人が多いんですよ」
テレビで一度、つまづいた外山さんが復活した『ゴロウ・デラックス』。それは、スタッフと稲垣さんとの素晴らしい出会いがあったから、実現したものだったのだ。
外山惠理(とやま・えり)
1975年東京都墨田区生まれ。慶應義塾大学を卒業後、1998年にTBSへアナウンサーとして入社。入社2年目からテレビのバラエティ番組に起用されるも、その後はラジオを中心に活躍。『土曜ワイドラジオTOKYO 永六輔その新世界』のアシスタントを長く務める。現在は『金曜ワイドラジオTOKYO えんがわ』のパーソナリティのほか、アシスタントから街頭リポーターまで、幅広く活躍している。