松永天馬さんは学芸会の舞台でハナモゲラ語を披露

――それは浮世離れしていますね。

浜崎「初めてJ-POPのCDを買ったのはB’Zと米米CLUBだった。でも本当になんにも知らなくて、とりあえずB’zのCDを買えば私の好きな曲が入っていると思っていたので、よく調べずにCDを買ったら聞きたい曲が入っていませんでした」

松永「アルバムという概念が、理解できていなかったんですね」

浜崎「そうなんです。“なんで好きな曲が入ってないんだろう”っていうぐらいなにも知らなかった」

松永天馬 撮影/冨田望

 松永さんはいつもライブハウスの天井にぶつかりそうなほどジャンプしたり、ステージを縦横無尽に動き回ったりしている。

松永「僕は小学4年生の時に『ドクトル・キコリがやってきた』っていう児童劇に出て、立候補をして主人公の木こり役になった。でも木こりに決まったセリフはなく、全ての言葉がスキャットで。木こりは外国人で、ほかの登場人物が知らない言語を話している設定だったんですが、実際の外国語を話すわけではなく、“うにゃにゃにゃ”みたいなことを喋るんです」

おおくぼ「ハナモゲラ語だね」

松永「それがすごく楽しかったんですよ」

浜崎「人前でハナモゲラ語を話さなきゃいけないなんて、自分だったら恥ずかしくて死んじゃいそう(笑)」

松永「これが僕の原点かもしれないです」

 メンバーたちはライブで観客とコール&レスポンスや曲ごとにダンスや朗読などを行い、「アーバンギャルドのライブ」というエンターテインメントを確立している。バンドで表現したい物事をプロとして実現する強さもありながら、シャイな面も持ち合わせている3人の原点を垣間見たような瞬間だった。

アーバンギャルド(あーばんぎゃるど)
浜崎容子(Vocal)、松永天馬 (Vocal)、おおくぼけい (Keyboard)からなるテクノポップバンド。00年代に松永により結成。2007年に浜崎(Vocal)、2015年におおくぼ(Keyboard)が加入。結成15周年となる2023年には中野サンプラザで「アーバンギャルドのディストピア2023 SOTSUGYOSIKI」を開催。2024年2月28日にはニューアルバム『メトロスペクティブ』を発売。

■アーバンギャルド / メトロスペクティブ
(URBANGARDE / METROSPECTIVE)
初回豪華盤(CD+DVD)FBAC-207 ¥6600(税込)
通常盤(CD)FBAC-206 ¥3300(税込)
2024年2月28日(水)発売 FABTONE
既発曲「いちご黒書」「サンタクロースビジネス」に新曲10曲を加えた全12曲。アルバムは通常盤と、DVDが付属する初回豪華盤の2形態でリリース。

■アーバンギャルド presents
メトロスペクティブツアー 〜夢見るよりも夢になれ〜
ニューアルバム『メトロスペクティブ』リリースツアー。
東名阪バンド公演。さらに東京はダンサー、映像などを加えたホール特別公演!

3月9日(土)愛知・名古屋UPSET 開場18:30 開演19:00
3月10日(日)大阪・心斎橋VARON 開場18:30 開演19:00
3月17日(日)東京・神田明神ホール 開場17:15 開演18:00(特別公演)