ジャンルレスにドラマや映画で活躍する俳優の黒谷友香さん。近年は東京と千葉の二拠点生活を送るライフスタイルにも注目が集まっている。俳優生活、そして自然の中で感じた、THE CHANGEとは。【第2回/全5回】

黒谷友香 撮影/冨田望

 ここ数年、ドラマ以外でのテレビ番組への出演が際立つ俳優の黒谷友香さん。2022年4月13日放送『ノブナカなんなん?』(テレビ朝日系)、2022年5月21日放送『サタデープラス』(TBS系)、2022年12月16日放送『ポップUP!』(フジテレビ系)、2023年1月19日放送『上田と女が吠える夜』(日本テレビ系)など多数に出演するが、共通点がある。それぞれ、黒谷さんに二拠点生活についてたずねる、という内容なのだ。

「わたしが東京と千葉での二拠点生活をはじめた頃は、そういった価値観がありませんでした。今はコロナ禍を経て、”オンラインでつながれば仕事はどこでもできる”という価値観が普通になってきたからか、このような取材を受けることが多くなりましたね」

 25年以上前から二拠点生活をしているという黒谷さん。19歳のとき、友達が誘ってくれたという乗馬と出会ったことがきっかけだった。20歳のころ、仲間が乗馬クラブを作るタイミングで設立メンバーに加わり、その近くに第二の住処をかまえたことがはじまりだったという。

「乗馬をやっていると、たとえば、すごく足場の悪い砂まみれの富士山のふもとで撮影をしていたとき、わたしは役柄の衣裳であるヒールを履いてざくざく歩いていたら、それを遠目からみた監督が“乗馬をやっているから体幹がブレてないね〜!”と言ってくださって(笑)。そういうバランスの取り方や筋肉の使い方は、乗馬からアクションに活かされているのかもしれない、と思いました」