たまにケンカもするけど、めっちゃ遊んでました

――乙女塾という大きなくくりからCoCoになって、あらためて固定メンバーのグループ活動をしていくわけですが、当時気をつけていたこととか変わったことなどあったのでしょうか?

「当時はみんな子どもだったのでお互い自由でしたよ。ルールも特になくて。あと、私たちのグループにはリーダーがいなかったんです。だからいまのアイドルみたいにキャプテンとかリーダーが集合をかけるとか、そういうのがまったくなくて。各自マイペースで自分たちのことをやるグループでした。

 もちろんたまにケンカもするけど、プライベートでもめっちゃ遊んでました。アイドルでもお互いがお互いをライバル視しながらグループ活動をする方たちもいますよね。いい意味で競い合うというか。でも私たちはそういうのはなかったです。さんざん一緒に取材受けて仕事して“お疲れ様でした!”なんて言ったあとに“真樹ちゃんご飯行こうよ”って感じでそのまま家に泊まって次の日一緒に仕事行くみたいな……。

 それだけべったり一緒にいると海外ロケのホテルの部屋とかで逆にケンカにもなるんですけど(笑)。こういうのも当たり前の一環なんです。そういう意味では珍しいグループだったかもしれません。

 お互いライバル視したくない子の集まりだった気がします。コンセプトとかは大人たちの中にはあったと思いますけど“こういう振る舞いをしなさい”とか言われたことがないんですよ。みんなでワイワイしてるうちに、なんとなく役割り分担ができたように思います。

 グループって大変だけど楽しいし、見ているぶんにはすごく華やかだし。あとこれは最近のことですけど、元アイドルの友達と“いまならどのグループに入りたい?”、“私は乃木坂がいいな”、“私はAKB”、なんて会話をたまにしていますね(笑)」

――今後はどのような活動をされていくのかをお教えください。

「いま、グルテンフリーのブランドをやっているので、それをきちんと大きく形にするっていうことですね。あとは犬のご飯にまつわる仕事を無理のない範囲でいろいろやっていこうかなと。あと『愛犬メシ』というYouTubeチャンネルを始めました!」

宮前真樹(みやまえ まき) 
1973年1月16日生まれ、東京都出身。1989年にテレビ番組発のアイドル乙女塾からグループ『CoCo』の一員としてデビュー。 94年に解散後、一度は引退するものの後に復帰。現在は料理研究家としても活躍中。約30年ぶりにオリジナル曲『waltz』リリース。愛犬『エルマー』ちゃん(♀)にぞっこんな日々。