「1回出てみるか」の漫才がそこそこ受けて…
勘違いでホットペッパーネタをやり続けた2人。その間も体の角度とか、細かいところをブラッシュアップさせていたというが……。
みちお「そこから全然、受からずにどうしようってなって、ほかにネタを見てくれる事務所があって、そこはダメ出しとかアドバイスをしてくれるから行ってみようってなったんですよ」
その事務所が、現在、トム・ブラウンが所属するケイダッシュステージだった。
布川「もともとコントをやっていて、何かで漫才をやる機会があって、ネタもなくて。とりあえず一回出てみるかとやったときの漫才が、そこそこ反応があったので、漫才に変えたんですよ」
みちお「ほとんどアドリブに近かったよね。東高円寺のライブハウスだったかな」
そして16年には、後のブレイクにつながる合体漫才が生み出される。そして、それが本格的に世に出るのが、18年の『M-1グランプリ』だ。その2年の間、トム・ブラウンの2人は、ホットペッパーのときと同じように、ネタを磨き続けていた。
みちお「売れないのがつらくはありましたけど、自分は何かになれるっていう、根拠のない自信を持ち続けていました。それは今も変わらないですね」
しぶとくやり続けることで花が開いたトム・ブラウン。23年の『M-1』では合体漫才を封印し、新たなネタで敗者復活戦から準決勝に進出した。ここから、どんなブラッシュアップがされるのか、楽しみである。
トム・ブラウン
布川ひろき(ぬのかわひろき)/1984年北海道生まれ
みちお/1984年北海道生まれ
2009年に結成。高校時代に柔道部の先輩だった布川がみちおを誘ってコンビ結成。同年に上京するが、しばらく自分たちの芸を模索する時期が続く。18年に『M-1グランプリ』の決勝に進出すると、そこで披露した合体漫才が話題となり、一躍脚光を浴びた。テレビ番組への出演が増える中、単独ライブツアーをほぼ毎年行っていて24年も北海道、東名阪、福岡でのライブが予定されている。
トム・ブラウン単独ライブ2024「たろう7」
2024年5月17日(金)~2024年6月29日(土)
会場
東京都/ 草月ホール
福岡県/西鉄ホール
大阪府/朝日生命ホール
愛知県/今池ガスホール
北海道/かでるアスビックホール