摂食障害に依存していた

「やばいものだから治さなきゃいけないとは思っているんですけど、じゃあ、どうすればいいのかとかは調べたくなくて、その気持にふたをしている状態でした。なぜかというと、私はつらいことが起きたときに、いっぱい食べて吐いてスッキリすることで乗り切っていたんです。摂食障害を利用していたので、じゃあ、これがなくなったら私はどうすればいいんだろうって考えてしまって、深く知ろうとしなかったし、治そうとも思っていなかったんです」

 摂食障害に依存していて、身動きが取れない状態だったのだ。

「そのことは友達にも、つきあっている人にも話したことがなかったんです。ひろゆきくんと出会う前に、長くつきあっていた彼氏と別れたんですけど、そのときに私は自分のことしか考えていないって言われて。その頃の私は、転職した会社の環境となじめなくて、すごく行き詰まっていたんです。彼も当時は忙しくていろいろストレスを抱えていたのに、私は自分が大変だし摂食障害もひどくなっていたから、自分の思いばかりぶつけていたんです」

 大変な状況に追い込まれているタイミングで、好きな人と別れてしまう。まさにどん底状態だが、それがさまざまな問題から抜け出すきっかけにもなった。

自分を受け入れてくれたひろゆき

「別れた後で、これから先、好きな人とか一緒にいたいって人が見つかっても、また同じことを繰り返してしまうんじゃないかと考えて、それで摂食障害に向き合いたいと思うようになったんです」

 そのときに出会ったのがひろゆきさんだった。

「それまでは気持ち悪がられるんじゃないかと、嫌われるんじゃないかと思って、摂食障害のことは、他人に言えなかったんです。でも、ちゃんと向き合いたいと考えていたんで、摂食障害のことをひろゆきくんに話したら、普通にそのまま“そうなんだ”って。嫌われるんじゃないかって心配事は起きなかったし、摂食障害を抱えている自分を受け入れてくれたんで、じゃあ、そのままの自分でも大丈夫なんだって思えて。あらためてちゃんと向き合って治していこうと思えたんです」

 それをきっかけにゆかさんは、治療のために通院を始めた。さらにひろゆきさんの助言で会社をやめてフリーランスに。すると、ストレスが減ったことで摂食障害の治療は順調に進み、20代の後半で克服することができた。

 出会いから20年、ゆかさんは今もひろゆきさんと一緒に居続けている。人生最大のピンチは、同時に人生最大の「CHANGE」でもあったのだ。

西村ゆか(にしむらゆか)
1978年東京都生まれ。インターキュー株式会社(現GMOインターネット株式会社)、ヤフー株式会社勤務を経て独立。現在はフリーのWEBディレクターとして活動。2008年に西村博之(ひろゆき)と結婚式を挙げ、2014年に入籍してフランスへ移住。著書は『だんな様はひろゆき』(原作・西村ゆか/漫画・wako)。近著は『転んで起きて 毒親 夫婦 お金 仕事 夢 の答え』(徳間書店)。