第22回ジュノン・スーパーボーイ・コンテストをきっかけに、2011年に、舞台『ミュージカル・テニスの王子様2ndシーズン』でデビューした白洲迅。’13年にはテレビドラマ『押忍!!ふんどし部!』(テレビ神奈川ほか)で初主演を飾るなど、その後も、映像、舞台を問わずに活躍し、近年では『刑事7人』(テレビ朝日系)の野々村拓海役でも知られる。デビュー以来、進化し続ける白洲さんのTHE CHANGEとは――。【第3回/全4回】

白洲迅 撮影/冨田望

柿澤勇人さんの存在が、さらに気を引き締めた

 演出家の蜷川幸雄さん(1935-2016)が、彩の国さいたま芸術劇場の初代芸術監督として’98年にスタートした舞台「彩の国シェイクスピア・シリーズ」。この5月から、2代目芸術監督となった吉田鋼太郎さんが引き継いだシリーズ2ndのVol.1『ハムレット』が上演される。ウィリアム・シェイクスピアがデンマーク王子の悲劇を描いた本作で、白洲さんは柿澤勇人さん演じるハムレットの親友ホレーシオを演じる。

――ハムレットとの関係が肝になってくると思いますが、ハムレット役の柿澤さんはどんな方ですか?

「めちゃくちゃいい人です。本当にいい人で、すごく心がキレイなんだろうと感じます。優しい兄貴みたいな感じになっていくのかなとも思いましたが、年上といった雰囲気も出さず、すごく仲良くなれそうだと思っています。僕の勝手なフィーリングなので、柿澤さんとはまだ通じ合えていないかもしれませんが……(笑)」

――良い印象を抱くきっかけはあったのでしょうか。

「去年、僕が出演していたドラマ『ゼイチョー〜「払えない」にはワケがある〜』(日テレ系)に、ゲストで出演されていたんです。それが初めての共演でした。そのときに“来年、よろしくね。大きなの来たね”、“ビビったよね”ってお互い話してたんです。

 以前、勇人くんがキース・ヘリングを演じたミュージカル(『ラディアント・ベイビー 〜キース・ヘリングの生涯〜』)を見て、“なんて素晴らしい役者さんなんだろう”と思いました。勇人くんといったら、舞台では百戦錬磨の人ですけど、そんな方でも『ハムレット』にはビビるんだなと。僕も“ヤバいぞ”と、気を引き締めて頑張らないと! と思っているところです」