おしゃべりではないけど人の話を聞くのが好き

――ハムレットの親友、ホレーシオについて白洲さんの意気込みも教えてください。

「ハムレットの親友として、壊れてしまいそうなハムレットの心情、心の移ろいを細かなところまで察知して、しっかり寄り添える存在にならないと、と思っています。ハムレットにしてみたら最悪な状況から始まってますからね。お父さんが亡くなって、そのあとすぐにお母さんは夫の兄弟とすぐに結婚してしまって。それだけでただならぬ状況なのに、お父さんの亡霊が現れて“俺は殺されたんだ”なんて聞かされて」

――改めてあらすじを追っていくとすごい展開ですね。

「ハムレットはすごく頭も良いし、繊細。そんな男が唯一心を許せる存在がホレーシオです。しっかりと関係性を築いて、ハムレットが心を開けるようにならないと、と思っています」

白洲迅 撮影/冨田望