シェイクスピア劇は“大きな壁”、舞台には苦手意識も
――今回、実際に舞台に立ちます。シェイクスピア劇は、白洲さんにとってどういった存在なのでしょう。
「大きな、大きな壁です。僕はあまり舞台を数多くやってきているわけでもないですし、苦手意識みたいなものが実はあります」
――そうなんですか?
「“舞台が好きです”と明言される役者さんもいらっしゃいますが、僕はそんなふうには言えません。僕にとって舞台は、好きというより、修行の場です。だからこそ、間が空くと不安になります。
今回も前回の舞台から2年くらい期間が空いていますが、そうするとぬるま湯につかっている感覚になるんです。もちろん普段のドラマや映画の現場がぬるま湯というわけではありません。でも舞台には、また違う特別な大変さがあります。それに、とても贅沢(ぜいたく)な時間だと感じます」