僕はお笑いと、価値観を共有してくれた友達に救われた
それを癒やしてくれたのが、テレビのお笑い番組だったんですよ。それで、人を笑わせてくれる人たちのことを尊敬するようになって、中学生になると、自分も友達の前でモノマネをするようになったんです。
最初にやったのは西郷輝彦さんのモノマネだったかな。今思えば、ほんと稚拙な芸なんですけど、見てくれた友達が椅子からころげ落ちて笑ったんです。いつもはテレビを見て笑う側だったけど、初めてウケる側になったのがすごく心地良くて。
これで味をしめちゃってね。いろいろネタを増やしていくうちに、今度は見てる側だった友達もモノマネを始めて。高校生になると、そんな仲間と他校の文化祭を回ったりという活動をし始めたんです。つまり僕は、お笑いと、価値観を共有してくれた友達に救われたんです。
関根勤(せきね つとむ)
1953年8月21日生まれ、東京都出身。A型。T168cm。1974年、日本大学在籍中にバラエティ番組『ぎんざNOW!』(TBS系)の「素人コメディアン道場」を5週連続で勝ち抜いて初代チャンピオンとなり、芸能界入り。以降、1977~1986年に『カックラキン大放送!!』(日本テレビ系)82〜86年に『欽ちゃんのどこまでやるの!』(テレビ朝日系)、1985~2014年に『笑っていいとも!』(フジテレビ系)など、多くのバラエティ番組に出演。その一方で、85年からは舞台『カンコンキンシアター』を主宰。芸能生活50周年を迎える今年は『カンコンキンシアター35 クドい!~烏骨鶏のジジイ参上~』(4月26日~5月6日、@東京銀座・博品館劇場)が上演される。長女はタレントの関根麻里。
『関根勤の嫌われない法則』
1,650円(税込) 扶桑社
芸能生活50周年を迎えた関根勤が、自身の芸人人生を振り返りながらつづるコミュニケーションの秘訣と個性的な子育て論!