杉咲花がお芝居モンスターから人間に
井浦「制作発表でも、すごく緊張しているって言っていましたね。イメージではキャリアもしっかりありますし、ずっと最前線で戦い続けている方なんで、そういうもののないところまで行っているのかと勝手に思っていたんです。
でも、会見でも急に笑いだしたりとか、笑いのツボも個性的ですし、意外と天然なところもあったりして。僕は勝手に杉咲さんのことを“お芝居モンスター”みたいなキャラクターだと思っていたんですが、一緒にいるうちにだんだんモンスターから人間になってきて、ちょっとホッとしているところです。ただ、作品や役に対するアプローチや、気持ちのありようは、本当にすてきなものを持っている俳優さんだ、と思います」
井浦さんが『アンメット』で演じるのは、ミヤビの主治医で保護者的な立場の脳外科教授の大迫紘一。ヒット作であるドラマ『最愛』(TBS系)でも、主人公の朝宮梨央(吉高由里子/35)を支える弁護士・加瀬賢一郎を好演していた。幅広い役柄を演じてきた井浦さんだが、父親的なポジションの役が増えているのだろうか。
井浦「意識はしていませんでしたが、言われたらたしかにそうですね。やっぱり年齢が関係しているのかと。ミヤビと大迫の関係は、おじさんが親戚の娘さんを見守っているような感覚があると思うんですが、20代や30代のときには、やろうと思ってもなかなかできなかった役です」