タカアンドトシ 撮影:武田敏将

札幌よしもとの一期生としてデビュー後、「欧米か!」でブレイクすると国民的人気芸人になったタカアンドトシ。2人は後輩芸人のインフルエンサーになり、いまもネタを作り続けている。結成から30年、タカアンドトシが目指すのは“看板”だ。彼らの「THE CHANGE」に迫る――。【第2回/全3回】

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札幌にいながら、東京や大阪の劇場にも出るようになったタカアンドトシのふたりだが、大阪では苦戦したという。 

――当時、お世話になった先輩はいたんですか?

タカ 「ロンブーさん(ロンドンブーツ1号2号)ですね。北海道でやっていたライブに、東京から師匠や若手芸人を呼ぶことがあって。淳さんが僕らのネタを褒めてくれたんです。東京の番組でも“タカアンドトシが面白い”と話してくれて。僕らは1年目で、ロンブーさんは2年目でした」

トシ 「ススキノで食事をご一緒することもあって、淳さんは“お前らは東京でも大丈夫だから、上京するなら早いほうがいい”と言ってくれたんです」

タカ 「その後、ロンブーさんはどんどん売れていって」

トシ 「淳さんの家に遊びに行くと、高級マンションで」

タカ 「外車に乗ってね」

トシ 「あとから話を聞くと、後輩に夢を見せるために無理していたらしいんです。実際、僕らは“頑張ったら淳さんみたいになれるんだ”とモチベーションが上がりました」