明るいキャラクターと屈託のない笑顔でバラエティ番組を中心に活躍中の鈴木奈々。そんな鈴木だが、先日出演したテレビ番組内で、2014年に結婚した夫と離婚していたことを発表し、世間を驚かせたことも。
 今年の7月で35歳を迎える鈴木奈々の「THE CHANGE」。人生が大きく動きだしたきっかけと、自身に変化をもたらした大切な人たちとの出会いとは?

撮影/有坂政晴

「おはようございます!よろしくお願いします!!」

 取材チームが待つ会議室に現れた鈴木奈々は、大きな声でこう挨拶をしてみせた。そうかと思えば、「私、声が大きいってよく言われるんです。うるさくないですか? 大丈夫ですか?」と何度も確認する気遣いも。その天真爛漫な姿に、現場の雰囲気がみるみる和んでいくのは、今回に限った話ではない。

「私の人生の転機と言えば、最初はやっぱり益若つばさちゃんとの出会いですね」

「ギャル」と呼ばれた10代の女性たちから絶大な人気を得ていたモデル・益若つばさの握手会に足を運んだのは、鈴木が高校3年生のときだった。その際、握手を交わした益若本人からモデルにスカウトされたのが、この世界に足を踏み入れるきっかけとなった。

「渋谷駅の近くの本屋さんで行われた握手会で、憧れのつばさちゃんに”一緒に雑誌に出てみない?”って声を掛けてもらったんです。私、ずっとギャルモデルになりたくて、高校の授業中も教科書を開かずにギャル雑誌を開いて勉強していたほどだったので、もう嬉しすぎて! すぐに母に電話をしたことを覚えています」

 それにしても、この日が初対面だった鈴木のことを、益若はなぜ自身が専属を務めるファッショ誌にスカウトしたのだろう? その理由を後に益若自身に尋ねると、「だって奈々ちゃん、なんか変わった子だったから」と言われたそう。

 こうして、小学校の文集に「将来の夢はギャルモデル」と書いた少女は、そのわずか数年後にその夢を現実のものにしたのだった。