「年齢は重ねても気持ち的には若い頃と一緒」

 師匠から学んだ殺陣は、出世作『暴れん坊将軍』の大きな見どころともなった。7月から明治座で行われる『松平健芸能生活50周年記念公演』では、生の舞台で『暴れん坊将軍』が披露され、「スカッとする立ち回り」も見られるという。

松平健  撮影/有坂政晴

「実は修業時代に、明治座での勝先生の舞台『播磨とお菊』に端役で出していただいているんです。ですから、今回の芸能生活50周年記念公演が明治座というのにも、運命を感じますね」

 松平さんが明治座の舞台を踏むのは今回が24回目。毎年のように座長公演を行ってきた場所だけに、愛着があるという。

「『播磨とお菊』のときは、こんなに大きな舞台に立つのは初めてだったので、とても緊張したのを覚えています。でもそれ以降、明治座にはずっとお世話になっていて、いわゆる“ホーム”という感覚ですね。そんな場所で、久しぶりの徳川吉宗・徳田新之助役を演じます。

 今私は70歳ですが、23歳から『暴れん坊将軍』をやってきて、吉宗が亡くなった年齢(68歳)を超えてしまった。ただ、年齢は重ねても気持ち的には若い頃と一緒なんですよ(笑)。自分ではテレビでやっていた頃とそんなに変わっていないので、昔のまんまでできればいいなと思っています」

 芸能生活50年を超えても、松平健はまだまだ輝き続ける。

松平健(まつだいら・けん)
1953年11月28日生まれ。1975年にテレビドラマ『座頭市物語』(フジテレビ系)でデビュー。1978年から『暴れん坊将軍』(テレビ朝日系)で、徳川吉宗役を演じ、時代劇俳優としての地位を確立。以降、多数の映画やドラマで活躍し、代表作にNHK大河ドラマ『草燃える』『義経』『鎌倉殿の13人』、『リーガルハイ』(フジテレビ系)、『PTAグランパ』(NHK BSプレミアム)、『下剋上球児』(TBS系)などがある。歌手としても2004年『マツケンサンバII』が大ヒット。現在も老若男女に愛される楽曲となっている。

【公演情報】
明治座公演『松平健 芸能生活50周年記念公演』
2024年7月6日(土)~31日(水)
俳優・歌手として大きな存在感を放つ松平健がついにデビュー50周年!
芝居に歌に盛りだくさんな真夏のお祭り公演!
今年の夏は、上様と一緒に、明治座で踊り明かそう!
第一部「暴れん坊将軍」(C)東映
第二部「マツケン大感謝祭~歌って踊って~オーレ!」

出演:
松平健
市川由紀乃、辰巳ゆうと伊藤純奈、荒木健太郎
丹羽貞仁、真砂京之介、真島なおみ/白石まるみ、笠原章

★チケット情報などは以下をチェック!
明治座『松平健 芸能生活50周年記念公演』ページ
https://www.meijiza.co.jp/info/2024/2024_07/