役者と恋愛はできないかな…
ーーそんな池上さんですが、お仕事のキャリアは順調に積まれ、現在65歳です。
「『風の奏の君へ』は、『太陽を盗んだ男』や『陽暉楼』なんかに比べたら地味で刺激のない映画ですよね。でも、心が温かくなるし、映像が美しいですよね。 私的には、こうした、今までの経験を生かせて、尊敬の思いで取り組める作品なら、どんな役でもやっていきたいです」
ーー 現在は独身ですが、プライベートはどうですか。
「プライベートは何もないかな~。コロナ禍の後は、ゴルフも釣りも行かなくなったし。オフは何もしないで、ただ家にいるだけですね」
ーー恋とかは?
「いや~どうでしょう。そんなエネルギーはないかなぁ。残念ながら……。誰かいませんかね(笑)。 でも、付き合うとしたら役者は嫌だな~。だって、いい関係のときはいいけど、別れてから現場で会ったら、なんか気まずいじゃない? 私は仕事だからって、割り切れるけど、男の人は嫌なんじゃないかな……。どうですか?」
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NHKの少年ドラマでデビューし、文芸大作、トレンディドラマ、ミステリーなど、時代と共に、新境地を開拓。俳優としての輝きを増していく池上さん。これからどんな役を演じて私たちを驚かせてくれるのか、楽しみです。
池上季実子(いけがみ・きみこ)
1959年1月16日、アメリカ・ニューヨーク州生まれ。O型。T157。3歳で帰国し、小学校卒業までは京都に住んだのちに東京に転居。1974年、テレビドラマ『まぼろしのペンフレンド』(NHK)でデビュー。以降、多くの映画、ドラマ、舞台で活躍。『陽暉楼』(84年)で第7回日本アカデミー賞主演女優賞、『華の乱』(89年)で第12回日本アカデミー賞助演女優賞受賞。