宇宙海賊は「衣装もメイクもフックがある」

ーーほかのキャラと、宇宙海賊とのちがいはなんだったんでしょう。

「宇宙海賊で“まだ助かる、マダガスカル”をやりはじめて、ひとつのパッケージが出来上がっていました。それをたくさん用意してオーディションに行ったら、テレビの人に気に入ってもらえたんです。あと、地球儀を持っているのもインパクトがあったんだと思います。

 衣装もメイクもフックがあるし、どこかしらで仕事が取れる、みたいな。地球儀つながりで世界にかかわる仕事があったり、海賊つながりで映画『パイレーツ・オブ・カリビアン』関連の仕事がいただけたり。“キミのハートにレボ☆リューション!”という決め台詞もいろいろな仕事に繋がったし。いろんなとっかかりがたくさんあってよかったなあと、自分でも思います」

ーーそれらは計算ずくで?

「僕はすごく単純で、アイデアをじっくり練るタイプではないので、直球で“これを言えば・やれば盛り上がるのでは?”とだけ考えた結果が、これでした」

 ちなみに、先行投資した衣装は約10万円。現在着用している衣装は「ファンの方が作ってくれたもの」だという。

「地球儀はビーチボールなんですけどね。渋谷センター街の一番奥にあったサンクスでバイトをしていて、当時、その近所の東急ハンズでウィンドウショッピングをするのが趣味だったんです。そのときに見つけたもので、帽子も羽も鳥も、ハンズです。東急ハンズ様々です。東急ハンズがなかったら“宇宙海賊”は生まれませんでした」

のちに東急ハンズからも仕事のオファーがあったというから、ゴー☆ジャスさんの思いきったCHANGEは、すべてを好転させたのである。

ゴー☆ジャス 撮影/有坂政晴

ゴー☆ジャス
1978年、福島県生まれ。高校卒業後に声優を志し代々木アニメーション学院に進学。卒業後は俳優の事務所を経て本格的にお笑い芸人を目指し、ライブを中心に活動。2006年以降、現在の「宇宙海賊」の姿でテレビ出演が急増し、本人いわく「プチ以下の、ナノブレイク」。芸人としていち早くYouTubeアカウントを開設。公式チャンネル『ゴー☆ジャス動画』ではゲーム実況を中心に配信中。

最近はゴー☆ジャスさんのぬいぐるみも展開(ナムコ限定のプライズ)