家族旅行の思い出、父の唐さんは「舞台に立ってるほうが楽」だった?
――3人それぞれ別行動ですか?
「なんのために3人で旅行に来たんだっていうね。劇団の稽古場が山の上にあったので、そこに劇団のみんなと行くことはあって、そういうときはオヤジも元気なんだけど、旅行だと途端にバーンと元気がなくなっちゃう。たぶん遊びが退屈で、何していいか分からなくなっちゃうんです。
オヤジも釣りとかは好きだったんですけどね。それこそ、稽古も含めて、舞台とか芝居をしている間は水の中の魚みたいなんだけど、それ以外の時間は、水から出されちゃった感じ。舞台に立ってるほうが楽なんだなって。そこの領域にはなかなかたどり着けないですよ」
――義丹さんも現在、「三度の飯のように」舞台で活躍されているように映りますが、唐さんの領域はやはり難しいですか。
「そこに行く必要もないかなと思ってます。そういう追いかけっこはあまりしないほうがいい。オヤジはちょっと違う領域ですし。ただ僕は、基本的に仕事を休みたいとは言わないんです。ずっとお店を開けてる感じ。だから会社に、年末にハワイに行きたいとかも言わない。というか、ハワイ嫌いだし」