「プレイヤーという部分をすごく大事にしていたい」
――なるほど。
「役者とか表現者とか、破壊的に生きている人もいるけど、結局は健康だなと。社長とか会長とかで、あごで指示してればいいとかいう立場の人ならいいけど、やっぱり体が資本だから。いま僕はやっぱりプレイヤーという部分をすごく大事にしていたいんですよね。自分がやってきたことを一番伸ばしていきたい」
――もし唐さんに、「今年は10作の舞台に立ちます」と報告できたなら、どんな反応をすると思いますか?
「意外とさっぱりしてると思いますよ。“フンッ”って感じじゃないですか。元気だったら観に来たと思いますけどね。なんか僕が『状況劇場』とはかけ離れたような世界の演劇にも出たりするのを不思議がる人もいるんですよ。
でも舞台って、持ち帰ってくるものが必ずあるんです。すごく難しくて映像の何倍も大変だったりするんだけど。“これなんて、オレの命をかける作品じゃない”というものもありますよ。2割くらいはね。でも、それでも何かしらお土産を持って帰れる」