大騒動になった国崎の著書の「帯文」

 国崎が2023年2月に出版したエッセイ集『へんなの』(太田出版)も、帯文から、らしさが伝わってくる。国崎が敬愛する天竺鼠の川原克己が国崎の初エッセイに寄せたのは「まだ読んでないけど、面白かったらいいな~」という前代未聞のものだった。

ーーこの帯文が大騒動になったそうですね。

国崎「他に4人くらいオファーしていたらしいです。川原さんのこの、まだ読んでないけど面白かったらいいな~、っていうのが最初に来ちゃって。

 さすがにこれはダメだ、ってなって、これをまぎれこませようみたいな。5人くらいバーって書いて、まぎれさせようとしたんですけど、他の4人が多忙で全員ちょっとすいませんってなって、川原さん1人だけ。

 いちばん、いい形になりました」

ーーいちばんいい形……すごいですよね。

国崎「川原さん、まだ読んでないと思います。知らないと思いますよ。どんな本なのかも。家にもあるかどうか」

伊藤「あるんじゃないですかさすがに」

国崎「川原さんだからわからんですね。送ってはいると思うんですけど、さすがに。渡してはいるんですけど、見てはないと思います」