バランスのよい長身から圧倒的なオーラを放つ、俳優の渡辺大。40歳になったばかりの現在、ドラマ、映画のほか舞台にも活動の幅を広げている。精力的に活躍する俳優としての顔のほか、俳優の渡辺謙、モデル、女優として活躍する杏を家族に持つという一面でも知られている。そんな渡辺さんのTHE CHANGEとは。【第3回/全5回】
10代から俳優業をスタートし、現在までに多種多様な役柄を演じてきた俳優の渡辺大さん。最近では、9月6日に最終回を迎えた『笑うマトリョーシカ』(TBS系)で、櫻井翔演じる政治家の後援会長で、腹に一物を抱えた役柄を演じたことは記憶に新しい。
現在、出演作が途切れない渡辺さんだが、意外にも長い下積み時代があった。
「うまくいかない時期がありましたね。19歳のときにドラマ『WATER BOYS』(フジテレビ系)に出演して、山田孝之くんや森山未來くん、永山瑛太くんたちの凄みを間近で見て、“またこういう作品に巡り会えないかな”と思いながらオーディションを受けたりしていましたが、オーディション自体が少なくなってきたんですよ」
ーー当時は大学生で、学校に通いながら俳優業もやっていたんですね。
「そうですね。大学に行き、とにかくバイトをしながら……という感じでした。町田の、JR横浜線と小田急線の間の通路でチラシを配ったり」
ーーこんなにオーラのある人がチラシを配っていたら、通行人がびっくりしてしまいそうですが!
「小学校の担任に見られて恥ずかしかった記憶はありますが(笑)、あそこでコンタクトレンズのチラシを配ったりしていましたね」