俳優・平岡祐太は、2002年に人気タレントを数多く輩出してきた「ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト」でグランプリを受賞。話題のドラマや映画に立て続けに出演し、2005年 映画「スウィングガールズ」で「第28回日本アカデミー賞」新人俳優賞受賞、2009年にはドラマ『ゴッドハンド輝』(TBS)で連続ドラマ初主演を務めると、その後も大河や朝ドラなどに立て続けに出演するなど活躍を続けてきた。
好青年から悪役まで幅広い役をこなす彼にとっての重要な変化、「THE CHANGE」とはなんだったのだろうか?
20年になる俳優としてのキャリアがある平岡さん。自身が「経験する以前と以後で、自分がまったく変わった体験」について聞くと、ある意外なエピソードについて語ってくれた。
「作品に“出る側”の俳優ではなく、“作る側”を体験するため、30歳くらいの時に脚本の学校に通ったんです。僕たち俳優って、オファーが来るのを待っている仕事なのですが、来るのを待つだけじゃなくて、自分から何かを作り出そうって思ったんですよね。
そこはドラマの脚本家さんとか、漫画家さんとかを多く輩出している学校なのですが、そこで15回くらいの短期クラスで学んでいました。脚本作りの要点をまとめて教えてくれる、という内容でしたね。で、結果的にそこに通ってわかったのは“自分には脚本は書けない”ということでした」
思い出しながら微笑んだ平岡さん。
「だから、脚本を書く、物を作ることって、やっぱり大変なことなんだなって、実感しました」
と話し、授業の様子についても語ってくれた。
「課題が出るんです。たとえば『2人の人物の出会い』というテーマで、原稿用紙15枚ぐらいで書いてくださいというような。それがもう大変で。たしかお仕事系の内容で、脚本を書いたと思います。講評の際には先生から褒めていただけて、それは嬉しかったんですが、書くのはすごく難しかったですね」