ふたりにとって“相方”の存在とは?
自身が置かれた現状を、冷静に俯瞰から眺めているようなふたり。幾度もの解散を繰り返して出会ったふたりにとって、“相方”とはどんな存在なのだろうか。
芝「思うようにはいかないもので、それがいいところでもあります。初めてともしげを舞台上で見たとき、客席は笑っていないのに袖からちょっと笑い声が聞こえて、“ということはこの人は、彼を知っている人は面白がったり愛したり、許していたりするんだろうな”とわかりました。それを15年間ずっと連続で見続けている感じです。こういうことを聞かれたときによく言うのは、自然とか天候って、どうしようもないじゃないですか」
ーーそうですね。思い通りにならない、の権化です。
芝「でも、それでも生きていくしかないじゃないですか。だから、"地球”ですね。地球に住んでいるから地球のことが好きだし、天気予報で晴れだとしても雨が降ることもあるし、備えていても地震は起きる。それでも生きていくしかないので、楽しんで生きていきたいですよね」
ーーともしげさんは地球のような存在。規模が大きいですね。
芝「本当にそんな感じです。地球に立たせてもらっているんです」
ーーともしげさんはいかがですか?
ともしげ「芝くんはなんでもできるし、だいぶ甘えさせてもらっているかもしれないですね。助けてもらってばかりで申し訳ないんですけど、別にネタをやらなくても“真面目に一生懸命やればいいよ”という感じで、それが形になったのでありがたいなあと思います」
ーー芝さんは最近、お笑い以外にも仕事の幅を広げています。
ともしげ「そう、ドラマや映画の仕事をいただいて。おかげで僕もピンの仕事をやらせてもらっていますが、芝くんがいないと上手くいかないことも結構あるんです。真面目にやればいいだけじゃないんだな、と思います。難しいですね、お笑い芸人の仕事って」
芝「お笑い、始めたばっかりですもんね。芸歴何年でしたっけ?」
ともしげ「20年です……」