『Mー1』ラストイヤーにかける想い

 今年、15周年を迎えたモグライダー。さらにコンビの大きな転機となった『Mー1』がラストイヤーという節目の年でもある。

「15周年というのは自分ではあまり意識していませんが、この15年間、この人(ともしげさん)を世に出すことを頑張ってきた感はあるので、この人を世に出すことができたのは、15年の中で一番大きな出来事ですね。まあでも、出しただけなんでね。出してみたけど、ひとりで仕事に行かせたらダメだったという」

ともしげ「あはははは、すみません」

「この先はそれでもひとりで行けるように、もうちょっと頑張らないとダメかもしれないですね」

ともしげ「僕はラストイヤーのMー1を頑張りたいのはもちろん、やっぱりテレビが好きなんです。これだけ粘ってやってきたので、少しでもテレビの世界に長くいられるように頑張りたいですね。三四郎が“12年くらい、テレビの中にいる”みたいなことを言っていましたが、それって小宮(浩信)も相田(周二)も、愛されるキャラでもあるしちゃんとお笑いもできるという優秀な面があるからで、そういうところを見習っていきたいです。それと、いまは不祥事でいろいろと問題を起こす人がいらっしゃるから、そういうことにも気をつけつつ、長くやれればいいなとは思います」

ーーどんなことに気をつけるんですか?

ともしげ「女性関係なのか、車関係なのか、SNS関係なのかわからないですけど。僕は無意識で人を傷つけることがあるし、何が起こるか本当にわからないので、気をつけないとと思いますね」

 取材を終え、撮影をさせてもらう。ふたりの関係性があまりにも尊く感じ入り、肩を組んだ写真を撮らせてもらった。プロ意識で気恥ずかしさを消しているような芝さんの一方、ともしげさんは素直に戸惑いものぞかせてくれたように見えた。

 こうしてお互いとっていかに相方がかけがえのない存在であるのかを再認識したインタビューのあと、ともしげさん地獄に突き落とされていた。芝さんから突然、解散を切り出されたのである。ともしげさんの頭には、まるで走馬灯のように、直前のインタビューが駆け巡ったにちがいない……。

 この日の夜、とろサーモン久保田さんのインスタグラムに、ともしげさんが登場していた。