「僕はどちらかと言うと、一段一段しっかり登っていくタイプ」
僕はどちらかと言うと、人生を一段一段しっかり登っていくタイプ。
要するに三段四段、僕がマネして駆け上がっていこうとすればつまずいて、また下まで転げ落ちて。また駆け上がって転げ落ちての繰り返しで。
でも彼らはそんなことを恐れず、転げ落ちず、ガンガンガンと上がっていくような人たちで、オリンピックに行ける選手なんです。
いつかこの二十段目まで登りきりたいなって思っても、一段一段しっかり上がっていくので時間がかかり、体力の限界がある。スポーツはずっとできる種目じゃないな……ってときに俺は向いてないなって思った」
中学、高校、大学、社会人と陸上競技を続けてきた和田さんだが、彼をして「陸上競技に向いていない」と感じたときに見つけた道が“俳優”だったという。
「最終的に、“時間をかけてずっとじっくり登っていけるものって何かな”って思ったときに、“俳優っていいな”って思ったんです」