初めての舞台出演に批判的な声も「でもそのメッセージが私にはバネになったんです」
そして2001年に、初めての舞台出演のチャンスがやってくる。シェイクスピアの古典を蜷川幸雄さんが演出した『ハムレット』だった。
「最初、蜷川さんに喫茶店でお会いしてオファーをいただいたんです。でも当時は舞台にあまり興味もなく、毛嫌いしていた時期のことでした。だから“失礼ですけど、舞台が鳥肌が立つくらい嫌いで。そんな私が出演するなんて、失礼になります”とお断りしたら、その夜に蜷川さんが夢に出てきたんですよ」
その後も何日か、夢の中や脳裏で蜷川さんのことがちらついた。
「(蜷川さんって)すごく怖い、スパルタだってイメージがあるじゃないですか。でもお会いしたときは優しいおじいちゃんで、ていねいに話をしてくれました。一方的に断ったのも申し訳ないし、もう一度会いたいなと思って、3日ほどたってから“今からでも間に合うなら、やらせていただきたいです”とお伝えしました」
こうして『ハムレット』で演じることになったのがオフィーリア。だがまだ“アイドル女優”のイメージがあった篠原さんが演じることに、偏見はついて回った。
「初めての舞台演劇ですから、やっぱりボロクソ言われました。“幻滅した”とか“こんな下手くそな芝居は見たことがない”など。しかも、オフィーリアが川で流されていくあの有名な絵の絵葉書に、コメントを書いて送られてきて(笑)。
でもそのメッセージが私にはバネになったんです。そのお客さんに絶対認めてもらおうと、楽屋の鏡台に絵葉書を貼って、いつも見えるようにして自分を奮起させました」
