「より柔軟に」三上博史が心がけていること
「なんでもありじゃん!」という想いを届けられればと語る三上さん。ご自身も「より柔軟に」と心掛けているという。
「特に年を重ねていくと、どうしても頑固になって、柔軟でいるということがより一層大事になってくると思うんです。すごく素敵な人なのに、同時にすごく凝り固まってる人がいっぱいいるじゃないですか。とてもがっかりさせられるんです。自分を守ろうとするからかな……。放っておくとそっちに行ってしまうんです。それを自分自身も“いかん、いかん”と自覚的に潰していかないと、というのは思ってます」
今の時代に『ヘドウィグ~』が伝えるもの、伝えたいものとはーー。
「言葉にするとすごく大上段になってしまって、押し付けがましくなっちゃいそうで嫌なんですけれど、でもとにかく“大丈夫だから”、“綺麗に生きよう”っていうことを思いますね。
“綺麗に生きよう”というのは意味合いを伝えるのがすごく難しいんですけど、僕自身、残りの人生を綺麗に生きたいんですよね。これ以上汚れたくない、これ以上濁りたくない……って。そういうところに行きたいというか、いたいというか。
理想論といえば理想論ですけど、 “大丈夫だから”という思いを最終的には届けたい。でも、昔はもっとギラギラしてたんです。今はもうそんなの全然ないです」
評価されたい、というような思いはない、と語る三上さん。今舞台に立つ原動力になっているものはなんだろうか。
「揺さぶりたいっていうのかな。反面教師でも構わないし、 “ああいうダサいことはしたくないよな”っていう影響でもいいんです。そこでその人たちが違う道を見つけたりしてくれれば全然いい。何かのきっかけになってくれたらな、と。その思いで舞台に立ってますね」
ヘアメイク/赤間賢次郎(Kiki inc.)、スタイリング/勝見宜人(Koa Hole inc.)
ジャケット ¥88,000、シャツ ¥44,000、パンツ ¥44,000、シューズ ¥71,500/すべて GALAABEND(3RD[i]VISION PR℡03-6427-9087)
みかみ・ひろし
東京都出身、神奈川県育ち。1979年、映画『草迷宮』でデビュー。87年の映画『私をスキーに連れてって』や88年のドラマ『君の瞳をタイホする!』(フジテレビ系)などトレンディードラマに出演。近年もドラマW『下町ロケット』、『震える牛』(ともにWOWOW)など主演作品は多数。03年に舞台『青ひげ公の城』に主演。04年には舞台『ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ』の日本初演で主演をつとめ、翌年にも再演が行われるほど好評を博した。
PARCO PRODUCE 2024『HIROSHI MIKAMI/HEDWIG AND THE ANGRY INCH【LIVE】』
作:ジョン・キャメロン・ミッチェル
作詞・作曲:スティーヴン・トラスク
訳詞:青井陽治/三上博史/エミ・エレオノーラ/近田潔人
出演:三上博史
演奏:ロックバンド「アングリーインチ」
横山英規/Ba. エミ・エレオノーラ/Pf. Cho. テラシィイ/Gt.
中 幸一郎/Drs. 吉田 光/Gt.
東京:PARCO劇場
2024年11月26日(火) 〜2024年12月8日(日)
京都:京都劇場
2024年12月14日(土)14:00公演/15日(日)14:00公演
宮城:仙台PIT
2024年12月18日(水)19:00公演
福岡:キャナルシティ劇場
2024年12月21日(土)18:00公演/22日(日)13:00公演